【婦人科コラム】尖圭コンジローマとは?

身に覚えがないのに感染することも。
尖圭コンジローマとは?

尖圭コンジローマっていったい何?

尖圭コンジローマとは、性病の一種で、性器にイボのようなぶつぶつができる病気です。

梅毒の扁平コンジローマとは別の病気で、「コンジローマ」、「コンジローム」とも呼ばれることがあります。

感染経路

主に性行為で感染します。粘膜表面の傷からウイルスが侵入します。

中には、感染経路がはっきりせず、うつるような覚えがないのに感染してしまうこともあります。

尖圭コンジローマの症状

男性 女性
陰茎や包皮の表面に発生 性大小陰唇や膣前庭の表面に発生

顆粒状や鶏のトサカ、カリフラワーのような突起(通常、数㎜~数cm)が複数もしくは多発します。

それ以外にも肛門内、尿道、舌、口内などにできることもあります。

自覚症状がないことがほとんどですが、人によっては、かゆみや違和感を感じることもあります。

自然治癒することもありますが、放置してしまうと徐々に大きくなり、他の箇所に広がる場合があります。

気になる症状がある場合は早めの病院受診が重要です。

尖圭コンジローマの潜伏期間

感染してから症状が出るまでの潜伏期間は、一般的には2~3カ月と言われています。

ただし、長い場合には6~8カ月かかることもあります。

間違いやすい生理的変化

フォアダイス

⇒陰茎や包皮にできる直径1㎜から2㎜前後のぶつぶつです。脂腺が目立った状態です。唇にもできます。

真珠腫様小丘疹

⇒亀頭の外周や裏側に沿って、大きさの揃った直径1㎜ほどのぶつぶつがあります。

包皮腺

⇒タイソン腺とも呼ばれており、裏すじ付近の左右にできるぶつぶつです。

いずれの場合も、むやみに自己判断せず、症状がある場合には婦人科を受診しましょう。

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